モノ・プロダクトとして成立するような整頓された美しい日常着であること
毎日の暮らしに寄り添い、しなやかな佇まいを感じてもらえる服であることという、2つのことを大切にしながら仕上げています。

デザインについて

現れるとやわらかい空気が流れる人、眺めているとなんだか気持ちいい建物・物。それは佇まいであると思っています。唯一無二の個性ということだけではなく、小さな積み重なりから美しい佇まいは形成されています。

モノは素材性・均一性・対比性・整頓性を計算しつくされた上でデザインの美しさが成立し、佇まいとなります。服は人が着て成立するモノでもあります。整頓された物としての美しさと、その中に情景や質感を加え可視化することで、眺めていると気持ちいい、美しい佇まいのある日常着をcaartでデザインし、パターンを引き、細部まできちんと詰めこだわりながら形にしていきたいと考えています。

デザイナー : 橋本知子 Tomoko Hashimoto

青山学院大学経済学部経済学科卒業。クリエイティブエージェンシーGROUNDに所属。グラフィックデザイン進行を中心に様々なプロジェクトに携わる。GROUND退職後、服飾学校にてパターンを習得。日常着からウェディングドレスまでフルオーダメイド・テーラリングを経て、caart設立。デザインからパターンまで自身で行う。

縫製について

縫製・仕様のひとつひとつもデザインであり、質が高く・細部まできちんと整った美しいものを日常着として届けていきたいと考えています。縫製の町として由緒ある埼玉県羽生市。caartの衣服は、美しい縫製を追究し提供なさっている羽生市の縫製工場の職人の方々により縫製が施されています。

Tシャツの縫製ひとつとっても、差別化された特別な技法が施され、通常よりずっと細く美しい仕上がりとなっています。

縫製:clotho planning co.,ltd.

Message「縫製はデザイナーの考えを具現化する立場の一つであり、縫製にも感性が必要です。雑に考えれば、雑な仕上がりになります。面と向き合い・昇華してこそ縫製に遊び心が投影され、一着一着が本来の意味で完成すると考えています。caartの縫製は、どの技法でやるのが’caart’なのか。そこへ当てはめていくことを悩みます。その上で自由な縫製を楽しみ、技術に責任を持ち一着一着の縫製を施しています。」